新商品開発から販路開拓までを一体的に支援し、ブランド力向上を実現した事例
業種
食料品製造業
相談内容
事業者は、コロナ禍の影響により外部環境が大きく変化し、従来の取引や販売機会が減少する中で、経営状況の悪化という深刻な課題に直面していた。こうした状況を受け、事業の立て直しと今後の安定的な経営を実現するため、経営全体の改善に取り組みたいと考えていた。
一方で、自社の強みや今後注力すべき分野が明確になっておらず、どこから手を付けるべきか判断が難しい状況にあった。
また、新たな商品や取り組みの可能性は感じていたものの、それをどのように事業として位置付け、販路や情報発信につなげていくかについて具体的な方針を描けず、福崎町商工会へ相談が寄せられた。
支援内容

福崎町商工会では、コロナ禍という厳しい外部環境の変化を踏まえ、短期的な対症療法にとどまらず、中長期的な経営改善につながることを重視した伴走型支援を実施した。
初期段階では、事業者との面談を重ね、売上構造や顧客層、既存事業の課題などを整理し、経営全体の現状把握を行った。
その上で、事業者がこれまで培ってきた技術やノウハウ、仕入力といった強みを再確認し、今後の経営改善に向けた方向性を検討した。
特に、既存事業の見直しとあわせて、新たな商品や取り組みをどのように位置付けるかについて整理を行い、事業全体の中での役割や目的を明確化した。
さらに、経営改善を進めるための具体的な行動計画として、事業計画の作成・ブラッシュアップを支援した。計画策定にあたっては、無理のない段階的な取り組みとなるよう助言を行い、外部環境の変化にも柔軟に対応できる内容とした。
あわせて、販路開拓や情報発信の面についても支援を実施し、商品やサービスの魅力を効果的に伝えるための考え方や手法について助言を行った。
具体的にはPR TIMESを活用したプレスリリース支援や専門家派遣制度を活用し、デザインやブランディング、表現方法の観点からも支援を行うなど、複数の支援策を組み合わせた総合的な支援を実施した。
まず、事業者の強みや想い、これまでの取り組みを丁寧にヒアリングし、新商品の特長や提供価値を整理。その上で、想定される顧客像や利用シーンを明確化し、商品コンセプトの再構築を行った。
さらに、事業計画全体を見直し、今後の展開ステップを整理するとともに、販促手法や情報発信の方向性について助言を行った。
必要に応じて専門家派遣を活用し、デザインやブランディングの観点からもアドバイスを行うなど、多面的な支援を実施した。
活用した支援策
・ニッポン全国物産展(全国商工会連合会)
・小規模事業者持続化補助金
・課題別経営サポート事業(兵庫県商工会連合会)
・チーフアドバイザー派遣
・経営環境変化対応型支援事業
・伴走型小規模事業者支援推進事業
・中小企業省力化投資補助金(一般型)
・小規模事業者経営改善資金(マル経融資)
支援の成果

展示会への出展を通じて、商品を直接バイヤーに訴求する機会を創出した。東京グルメショーでは、3日間で109件の商談を行い、30件の名刺交換につながるなど、新たな取引先候補との具体的な接点を多数獲得した。
その結果、スーパーマーケット1社、その他小売業2社の計3社と成約に至り、継続的な取引へと発展する見通しが立った。これにより、コロナ禍で停滞していた販路が再び動き出し、事業再構築に向けた具体的な成果を得ることができた。
今後の目標等
今後は、確立した商品コンセプトとブランドイメージを基盤として、さらなる販路拡大や顧客層の拡大に取り組む予定である。また、市場の反応を踏まえた商品改良や新たな商品展開にも挑戦し、事業の安定化と継続的な成長を目指す。
商工会としても、引き続き事業者に寄り添いながら、経営課題に応じた支援策の提案や専門家活用を行い、長期的な事業発展を支援していく。


