多角化(新製品・新市場)戦略への経営基盤の強化を行った事例
業種
その他製造業
相談内容

補助金により増築した作業場外観
事業者は昭和39年靴のメーカーとして創業を行い、昭和48年に法人化を行っている。現在、3代目に事業承継し、製靴業で培ったノウハウを活用し、姫路の上質な皮革使用して鞄や小物の自社製造・小売販売、OEM・ODM製造をおこなっている。3代目からは、新型コロナウィルス感染症が蔓延している折、海外生産に依存していた企業からリスク分散のため、国内生産回帰のためのOEM受注生産の依頼があった。そこで、3代目から、生産設備の導入と生産体制の強化について相談が、福崎町商工会へ寄せられた。
支援内容

生産ラインでの作業風景
福崎町商工会では、受注生産時期に合わせて支援スケジュールを作成して伴走支援を実施した。最初に、①現場生産余力と組織体制を確認するため現場従業員とのヒアリングを実施し、②3代目への改善提案を行いながら指示命令系統の明確化③生産現場の整備を行った。
具体的には、従業員とのヒアリングを通じて組織の再編(リーダーの設置)、指示命令系統を明確化させることで特定従業員(熟練職人)への負荷を分散図った。次に、専門家派遣による既存事業の棚卸を行うことで、事業を広げるだけではなく「減らすこと・なくすこと・増やすこと・加えること」の四象限に分けて、限りある経営資源の取捨選択を実施、組織体制と経営資源の選択で現場生産余力の確保、補助金を活用して生産設備の導入や生産ラインの拡張を行い、新規受注が可能な現場環境の整備と生産能力向上を行った。
活用した支援策
・事業再構築補助金
・ 経営環境変化対応型支援事業
支援の成果
新規受注の生産体制を整えたことで、売上が拡大と収益性の拡大に繋がる、それに伴い、従業員数は受注前の5人から現在は18人まで雇用が増加した。地域経済に与える影響は大きく、雇用だけではなく、地元企業への外注も行うことで地域への貢献に繋がっている。
今後の目標等
今後は、自社皮革製品のブランドの確立を行うことで強固な経営基盤を築いていくことが目標である。
従業員が増えたことで、管理者層や若手の人材育成が課題でもあるが新たな人的リソースを生かして新商品開発を行っていく予定である。商工会として販路開拓先の展示会出展や新商品開発のニーズ調査についても伴走支援を実施し、専門的な課題に対しては専門家派遣を通じて支援を行っていく。



