経営者の独創的なビジョンを形にする伴走支援――事業承継を機とした収益構造の抜本的改善と地域福祉の維持

事業所名株式会社リベルテ(就労継続支援B型事業所 ぱれっと)
事業内容就労継続支援B型事業
従業員数スタッフ7名 ※うち正社員6 名
支援分野BCP・SDGs認定支援事業承継事業経営計画策定広報支援補助金申請
更新日R8.05.13

業種

障害福祉サービス事業

相談内容

長年地域福祉を支えてきた前代表者の高齢化と後継者不在により、事業継続が危ぶまれる中、前代表者から現代表者に対し「是非、事業を引き継いでほしい」との熱意ある要請がなされた。現代表者は、利用者の「行き場」を確保し地域福祉を維持するという強い使命感から承継を決意。
以前より別事業の支援を通じて深い信頼関係にあった福崎町商工会に、事業承継についての具体的な進め方について相談が寄せられた。

支援内容

福崎町商工会では、地域福祉のセーフティネットを維持するため、以下の多角的な伴走支援を実施した。

事業承継とビジョンの言語化: 兵庫県事業承継引継ぎ支援センター、兵庫県商工会連合会のチーフアドバイザー派遣制度から専門家を派遣し、法務・実務両面から円滑な事業譲渡の手続きを全面的にサポートした。また、現代表者が非常に豊かな発想を持つ「アイデアマン」であることを踏まえ、「聞き役」に徹し、代表者が口に出す膨大なアイデアを整理し、具体的な事業計画書へと落とし込む作業を全面的に支援した。

経営計画・補助金申請支援: 高付加価値事業への転換に向けた設備投資のため、「兵庫県事業継続支援事業」の活用を提案。 令和8年1月より事業計画書の策定を支援し、4月の申請を完遂した。

レジリエンス・信頼性向上支援: 事業の継続性を高めるためBCP(事業継続計画)策定を支援するとともに、補助金の加点要素となる「事業継続強化支援計画」の認定取得をサポートした。また、組織の社会的価値向上を目指し、「兵庫県のSDGs宣言」の認定支援も行った。

広報・ブランディング支援: 新事業の知名度向上を図るため、商工会報への掲載による地域内認知度の向上を提案・実施した。

活用した支援策

・兵庫県事業承継・引継ぎ支援センター(専門家派遣)
・兵庫県商工会連合会チーフアドバイザー派遣制度(専門家派遣)
・兵庫県事業継続支援事業(補助金申請中)
・事業継続強化支援計画(認定)
・兵庫県SDGs宣言(認定)
・福崎町商工会報(広報)

支援の成果

経営基盤の安定化: 廃業の危機を回避し、2025年10月に無事事業を承継。従業員の給与を引き上げ、正社員を2名から6名へ増員することで離職危機を解消した。

経営の高度化: BCP策定やSDGs宣言により、組織としての信頼性と危機管理能力を強化した。

新事業への助走: 補助金申請と並行し、レーザー彫刻機の選定や販路開拓の準備を完了。既に高級料理店数軒から新事業への取引意向を得ており、スムーズな事業立ち上げの目処が立った。

工賃の向上: 承継前に比べ16%まで向上。計画に基づき、最終目標である(倍増)に向けた「好循環モデル」の運用の土台を築いた。

就労環境の改善(予定): 補助金を活用した床・壁の補修や安全な椅子の導入(予定)により、利用者の通所意欲と安全性を確保する準備が整った。

広報による実益と意欲向上: 商工会報への掲載直後、地域住民や企業から「見たよ」という声が多数寄せられ、実際の新規軽作業受託に繋がった。 また、利用者や保護者も自分たちの活動が公式に紹介されたことを大変喜び、会報を自宅へ持ち帰るなど、通所への誇りと意欲の向上に繋がった。

今後の目標等

今後は、補助事業(設備投資・施設補修)を完遂し、新事業を軌道に乗せる。さらに支援のステップを一段進め、「経営革新計画」の承認取得、および「SDGs認証」「ミモザ認定(兵庫県女性活躍推進)」の取得に向けた伴走支援を継続する。これにより、地域福祉の担い手として、また収益性と社会性を両立させた先進的なモデル事業所としてのブランド確立を支援していく。